写真は以前、大谷哲也さんと桃子さんの家で撮影したもの。お料理上手のお二人が作るほとんどの料理に平鍋が使われます。煮物、炒め物、オーブン料理、コーヒー豆の焙煎まで。
長年使い込まれた平鍋は切り出した石のように重厚感のある風合いに変化していました。長く愛用しても貫入が入らないのは、釉薬と生地の収縮率のバランスを計算しているから。
大谷さんは「僕はうつわは白だけなんですけど、平鍋は使っていくうちにどんどん変化していきます。もちろん、いつまでも白い状態のものがいいという人もいるでしょうけれど、僕はそこに道具としての本質があるなと思うんです。野生味があるというか脆弱なところがない。汚れても、ちょっと欠けたりしても、むしろ良く思えてしまう。」と語ってくれました。
調理が終わったら、そのまま食卓へ。テーブルいっぱいに並べられた平鍋は、卓上でもあたたかい雰囲気を放ちます。保温効果が高く料理が冷めにくいのもポイントだと感じました。
大谷家の平鍋を使った料理はお二人のインスタグラムアカウント@hibihiranabeでご覧いただけます。